給湯器のお湯が白く濁る理由は?冬に多発する理由と原因を解説

お湯が白く濁る

お風呂にお湯を張ったとき、お湯が白く濁っていたことはありませんか?

汚れているのかな?と不安に感じ、入浴を躊躇う経験が一度や二度ある方がいると思います。

突然濁ったお湯が出るとびっくりしますよね。お湯が白く濁る理由は原因によって異なります。

濁る原因は給湯器の故障かな?」

濁ったお湯に浸かりたくない!」

そんな方のために今回は、お湯が白く濁る原因と解決法をご紹介します。

ぜひ、最後までご覧ください。

冬はお湯が濁りやすい理由

お湯が白く濁るのは、主に冬の寒い季節に見られる現象です。

これは、水道管の中の水が外気の低温で冷やされているため、水温が下がっています。

冷たい水を急に温めると、水に溶けていた空気が膨張して細かい気泡を作り出します。

これらの気泡が集まって、お湯が白く濁って見えるわけです。

水が白く濁る原因

水が白く濁る原因として、3つの要素が考えられます。

空気によって白く濁る

お湯が白く濁る原因として一番多いのが空気によるものです。

水が給湯器で温められる際、水に溶けていた空気が膨張します。

空気が膨張した状態のお湯が蛇口から出るとき、一気に弾けて細かな泡が発生します。

このため、お湯が白く見えるのです。

突然白いお湯が出たら、水の汚れを疑ったり、給湯器の故障では?と焦るかと思いますが、まずは落ち着いて白く濁る原因が空気であるか確認してください。

[確認方法]

  1. 透明なコップを用意してください。
  2. お湯を入れたら10分放置します。
  3. 10分後コップの中の水が透明な場合は、白く濁る原因が空気である証拠となります。

万が一、10分経過しても透明にならない場合は他の原因が考えられます。

水道管や給湯器の劣化

空気が原因でない場合に考えられる原因が、水道管や給湯器の劣化です。

水道管には亜鉛メッキ鋼が使われていることが多く、この素材が剥がれることでお湯が白く濁ります。

亜鉛メッキ鋼が剥がれたことが原因で白く濁っても、健康上問題が発生することはないので、入浴の際にお湯張りをして使用しても心配ありません。

また、給湯器の劣化が原因で白く濁ることがあります。

給湯器の寿命はおよそ10年と言われており、定期的にメンテナンスを行い長期的に使用している場合は同様な症状が発生しやすくなります。

水質汚染

お湯が白く濁り、原因が空気ではない場合は水質汚染を疑いましょう。

日本は比較的安全に水を使用できる環境ですが、水質汚染が全くないとは言い切れません。

給湯器や水道管のメンテナンスをしても水の濁りが解決できないときは、水そのものに問題があります。

水質に問題が起きている場合は、近隣住民も同じような現象が起きています。

ご近所の方に声をかけ確認してみましょう。同様の問題が起きていることがわかれば、市の水道課に問い合わせをしてください。

白い水やお湯は飲めるの?

給湯器で温められたお湯の使用場所は、浴室だけとは限りません。

蛇口から出して飲む方もいれば、洗面所やキッチンで使う方もいます。

飲料として水やお湯を使用する場合、白く濁ったものは飲んでも良いのか不安に思いますよね。

水に空気が混じっている場合は、飲んでも問題ありません

水道管に使われる材質の亜鉛が混じった場合も、健康に害を及ぼす量は含まれていないと考えられるため問題ないでしょう。

ただし、亜鉛が混じった水やお湯は、味や匂いを感じることがあります。

心配な場合は、濁りが解消するまで水を出し続けてから使用してください。

水を出し続けても濁りが解消しない場合は、水道局または給湯器専門業者に相談すると良いです。

白く濁るお湯の解決方法

水の中に溶け出した空気が原因で白く濁る場合を除いて、お湯が濁る原因は給湯器や配管、水道管などの不具合で発生している可能性が高いです。

点検せずに使用を続けると、機器が故障し給湯器が使えなくなったり、十分な水の供給ができなくなるなどの問題が起こります。

追い焚き時にお湯が濁る場合

追い焚き時にお湯が白く濁る場合、給湯器の異常もしくは配管の汚れが原因です。

刺激臭を感じるなど普段と違ったことが起きたときは、給湯器が故障している可能性が高く、最悪の場合はガス爆発を引き起こします。早急に専門業者に連絡し、点検依頼をしましょう。

配管の汚れの場合は、市販の風呂釜洗浄剤を使用することで綺麗になります。風呂釜がひとつ穴かふたつ穴かによって掃除方法が異なります。

[ひとつ穴の洗浄方法]

  1. 穴の上5〜10cmまで水を張る
  2. 風呂釜洗浄剤を入れる
  3. 40〜50℃で追い焚きをする
  4. 3時間ほど放置する
  5. 再度追い焚きをする
  6. 排水し、ホースやシャワーを使い穴の中の汚れを洗い流す

[ふたつ穴の洗浄方法]

  1. 下の穴をタオル等で塞ぐ
  2. 上の穴に風呂釜洗浄剤を入れる
  3. 上の穴に40〜50℃のお湯を流し入れる
  4. 3時間ほど放置する
  5. タオルを外し、ホースやシャワーを使い上下の穴の中の汚れを洗い流す

蛇口から出るお湯が濁る場合

蛇口から出るお湯が濁る場合は、水質異常や水道管の劣化が考えられます。

水質異常に関しては、水道局に連絡し対応してもらいましょう。

水質異常は浴室だけでなく、キッチンや洗面場にも影響を及ぼす可能性が高いです。

飲料として常用すると、人体に悪影響を与えることも考えられるので迅速な対応がおすすめです。

水道管の劣化は、蛇口やホース、パイプ、フィルターなどの部品交換で解決できる場合があります。

部品交換は個人ではできないので、水道局に連絡し対応してもらいましょう。

マンション等にお住まいの方は個人で連絡せず、管理人に相談すると良いでしょう。

茶色い濁りにも注意して!

給湯器の故障や配管の劣化が起きているとき、稀に茶色いお湯が出ることがあります。

茶色いお湯は古い給湯器に関係しており、配管内の錆が原因です。

しばらくお湯を出し続けることで透明なお湯に戻りますが、再度茶色いお湯が出る可能性があります。

お湯が透明にならない場合は配管内のトラブルが考えられるので、専門業者に連絡して点検依頼をしてください。

綺麗な水やお湯が出るためにできること

水質異常や配管劣化が原因ではない場合、給湯器をメンテナンスすることで水質を保つことができます。

給湯器内部にはカルキや鉄分が溜まりやすく、お湯が白く濁る原因になります。定期的に給湯器の洗浄を行い汚れの蓄積を防ぎましょう。

また、給湯器にはフィルターがあり、これが詰まるとお湯が濁ることがあります。フィルターを清掃することで詰まりを防止することができます。

地域によっては水質が悪い場合があり、水質が悪いとお湯が濁りやすくなります。水質改善用のフィルターを取り付けるなどの対策が必要です。

定期的な給湯器の点検とメンテナンスを行うことで給湯器の性能を維持し、お湯の濁り問題を予防することができます。給湯器の使用状況やメーカーの指示に従って点検を実施しましょう。

給湯器のご相談などは給湯パンダまで

今回は、お湯が白く濁る原因と解決法をご紹介しました。

綺麗なお湯で快適なバスタイムを過ごしたり、安心して水やお湯を飲みたいですね。

濁りの原因を理解し、定期的なメンテナンスを行うことで給湯器を安全に使うことができ、性能が衰えることがありません。

もしも給湯器に不具合が生じた場合には、個人で無理に対処しようとするよりも給湯器専門業者に相談するという選択肢を覚えておいてください。

弊社給湯パンダでは24時間365日いつでもお客様からの施工依頼などを受付けています。

また、給湯施工作業は経験豊富なプロのスタッフが行うので安心です。

給湯器などに関するご依頼の際はぜひ給湯パンダをご利用ください。