【お役立ち情報】給湯器は雨ざらしでも大丈夫?雨の日に起きるエラーと対処法

雨の日の給湯器

給湯器が外で雨ざらしになるたび、不安になりますよね?「このままだと故障するのでは?」と心配になる時も。

給湯器が雨にさらされた際の具体的なリスクや頻発するエラー、そしてそれらを解決するための具体的な対処法を詳しく解説していきます。

この記事を読めば雨の日の給湯器の悩みも解決できるでしょう。

ぜひ最後までご覧ください。

給湯器の仕組みについて

そもそも給湯器の仕組みについて解説していきたいと思います。

給湯器には屋内用屋外用があります。

屋内用のガス給湯器は「瞬間ガス湯沸かし器」として知られています。

このタイプは主にキッチンの給湯専用として使用され、基本的に屋内に設置されます。

キッチンでの使用を前提としているので、少量の水が器具の外部にかかることがあっても問題は生じません。

対照的に、屋外に設置するガス給湯器は、瞬間湯沸かし機よりも大量のお湯を短時間で供給する能力が高いタイプです。キッチンだけでなく、お風呂の給湯にも適しています。

その設置が屋外で行われる主な理由として、以下の点が挙げられます。

  • そのサイズが大きいため
  • 多量のガスを燃焼する際に十分な換気が必要であること
  • 排熱の温度が高くなること

屋外に設置するタイプは、屋根がない場所や雨がかかる場所でも設置が可能です。

給湯器はちょっとやそっとの雨や水が中に入らないように設計されています。

ただ、給湯器の中にはコンピュータ制御のための基盤などが取り付けられているので、水が大量に中に入ってしまうと故障の危険があることを覚えておきましょう。

屋外用のガス給湯器は、雨が機器の中に入らないように工夫されています。

しかしながら、システム上必要とされる「熱排気口」は存在し、この部分には穴が開いています。

通常、直下に降る雨ならば水は入りませんが、風や台風などでさまざまな方向から雨が吹き付けると、この排気口から水が侵入する可能性があり、それが故障の原因となることも考えられます。

たとえ屋外用であっても、できれば屋根の下に設置するのがベストです。

ただし、ガス給湯器を完全に囲む形の屋根は避けるようにしてください

そのような状況は酸素供給不足を引き起こし、不完全燃焼や火災の原因となる恐れがあります。

設置の際は、説明書を必ず熟読し、できれば専門の工事業者に依頼することをおすすめします。

雨が降った時に起こり得るエラーとは

上記でも記載したように給湯器の中にはコンピュータ制御のための基盤がありこの部分に雨などの水が入り込んだ時にエラーを起こす可能性はあります。

1. 雨による電気系統のショート

給湯器の中には、水と電気が関わる部分が多く存在します。雨水がこれらの部分に浸透することで、ショートや故障の原因となることが考えられます。特に、強風とともに雨が横打ちになるような天気は注意が必要です。

2. 部品の腐食や劣化

給湯器の内部部品は、湿気や水濡れにより腐食や劣化が進むリスクがあります。

特に塩分を多く含む海沿いの地域では、このリスクは高まります。

3. 燃焼不良や異常

ガスを利用する給湯器の場合、雨水や湿気により燃焼が不安定になることがあります。これが原因で効率が下がるだけでなく、最悪の場合は一酸化炭素などの有害なガスが発生する可能性も。

また、雨の日によく起こるエラーとして111というものがあります。

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こちらは『点火不良』のエラーで大雨や強風などによって給湯器内部の湿度が高まると、点火ができずにエラーを起こすケースがあるのです。

雨の日に給湯器が故障した時の対処法

このように雨や湿気が原因でエラーを起こすことは稀にありますが過度の心配は不要です。

晴れた日には問題なく動作する給湯器が、雨の日に調子を崩すことがあります。この現象の主な原因は、給湯器内部の燃焼機器に水や湿気が侵入し、それが不具合の原因となり、お湯の供給が止まる可能性が考えられます。

さらに、燃焼機器自体が故障の直前で、湿度が上昇することや水が侵入することで燃焼しなくなるケースも想定されます。

しかし、2000年代以降に発売されているガス給湯器であれば、このような不具合はほとんど発生しないでしょう。

その理由は、燃焼部分が水の侵入を防ぐ設計になっているからです。

もちろん、給湯器は堅牢に製造されており、わずかな湿気だけで機能しなくなるような脆弱な造りではありません。

それでもエラーが出てしまう場合などは以下の方法を検討してみてください。

給湯器上部に雨よけをつける

給湯器を雨や湿気から保護するための効果的な対処法として、屋根の設置をおすすめします。

特に、トタンやブルーシートなどの水に強い材料を利用すると、給湯器の内部に傷や穴が開いている場合でも応急処置として有効です。

しかし、燃焼器具が壊れているケースでは、この方法だけでは十分な効果が期待できません。

加えて、排気がこもると大変危険ですので、屋根を設置する際には排気口の位置をしっかり確認し、排気が適切に逃げられるよう工夫が必要です。

給湯器の破損や不具合が疑われる場合は、上記の方法を一時的な処置とみなし、早急に専門業者への相談をおすすめします。

湿気対策を施す

給湯器の下が土の地面で、雨が降った際に湿気が溜まりがちの場合、プラスチックの板やシートを配置して水溜りを防ぐ工夫が有効です。

さらに、雨水が跳ね返って給湯器内部に侵入するのを防ぐために、給湯器を地面から一定の高さに設置することで、問題の発生を減少させることが期待できます。

給湯器本体の改造などはNG

これまで紹介した内容はあくまで応急処置のようなものです。

雨風を一時的に防ぐだけなので根本的な解決には至っておりません。

給湯器の内部の修理・取扱には国家資格が必要でガス器具などの取り扱いには危険も伴います。

決して素人判断で給湯器本体の修理などは行わないでください。

給湯器のご相談などは給湯パンダまで

今回は給湯器のトラブルに見舞われた時の対処法と予防策についてご紹介させていただきました。

もしも給湯器に不具合が生じた場合には、個人で無理に対処しようとするよりも給湯器専門業者に相談するという選択肢を覚えておいてください

弊社給湯パンダでは24時間365日いつでもお客様からの施工依頼などを受付けています。

また、給湯施工作業は経験豊富なプロのスタッフが行うので安心です。

給湯器などに関するご依頼の際はぜひ給湯パンダをご利用ください。